早川町は、桂の木が紅葉して甘い香りを漂わせています。
COCOROTOでは、『川崎和彦・古民家素描画展』を開催しています。
国伝統建造物群保存地区の赤沢宿を修復する際に描かれた作品を中心に、
早川町の古民家や各地の建物の資料も展示しています。
こちらは、赤沢宿/清水屋の修復する前の素描(図面)で、
窓枠にアルミサッシを使用されていた事が分かります。
こちらは、赤沢宿/江戸屋の蔵の素描で、
建物の構造や素材、建築方法などを詳しく描いてあります。
画像の右側の素描は、早川町大島の水車の絵で、
長い年月で朽ちて壊れた部分も正確に描写されています。
こちらの作品が入っている額縁は、
赤沢宿を修復する際に取り外した古材を使って制作した物です。
展示会場内には、川崎和彦さんが大切に保管していた古材を使って制作した、
木製品も展示販売しています。
早川町の木を職人さんが一本一本手作業で切り出した貴重な古材で、
一輪挿し、箸、箸置き、菓子皿、菓子きり、テーブル等を制作しました。
取り壊されたり災害で失ってしまった古民家は、
写真だけでは再現する事が出来ません、
建築家の詳細な記録があってこそ再建築出来る物です。
今回展示されている資料は、早川町にとって貴重な宝と言えるでしょう!
是非ご覧下さい。
『川崎和彦・古民家素描画展』
10月3日(土)〜18日(日)
建築家の川崎和彦氏が山梨県早川町赤沢集落の保存修復に拘って
今年で28年となります。重要伝統的建造物群の保存地区を守る
活動の中で出会った古民家や民具などを素描画にして残す作業も
されています。展示作品は、絵画として面白いだけでなく、朽ち、
劣化を免れないこれらの詳細を建築家の目線で捉え記録した
貴重な資料としても大変注目すべき内容です。
●川崎和彦(一級建築士)
1951年 茨城県日立市生れ。1975年 東京電機大学工学部建築学科卒業
佐渡をベースに活動する調査研究グループTEM研究所に参加。民俗学者宮本常一の門下生として集落民家や和船漁具など生活文化を対象に、民俗学の視点を持って地域の歴史調査や研究を続け、佐渡金山施設や鼓童村の設立企画設計や佐渡市「宿根木集落」及び山梨県早川町「赤沢宿」の国重要伝統的建造物群保存地区選定に携わる。
1993年 赤沢宿の保存修復、地域の歴史文化を学びその活用化を目指して独立。一級建築士事務所杢和(もくわ)設計を主宰。
現在日野市に在住。文化財の修復のみならず、古民家や土蔵など伝統的建造物を生活文化財として積極的に活かした町づくりや再生活用を働きかけている
会場:はやかわ創造空間COCOROTO(ココロト) 午前10時~午後5時
休館日:月曜日・火曜日 (祝日の場合は営業致します/水曜日が代休となります)
〒409-2713 山梨県南巨摩郡早川町保1525 TEL: 0556-45-2770
E-Mail : cocoroto.cs@gmail.com blog :http://cocoroto.cocolog-nifty.com/blog/
どうぞ宜しくお願い致します。
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