いよいよ、今日から2013年のCOCOROTOがスタートしました!
4月は、早川町出身の今澤みどりさんの絵手紙展です。
みどりさんは、現在 山梨県内の病院で看護師として活躍されています。週1回、往復約2時間の道のりを故郷早川町で一人暮らしされているお母様を訪ねています。生き甲斐だった畑仕事も足腰が弱くなって ままならなくなってしまったお母様に、みどりさんは、絵手紙を通して励まし続けてきました。今回は、そのお母様に宛てた絵手紙やみどりさんを周りで支えてくれる家族、友人に宛てた絵手紙の一部を展示しています。
今日はあいにくのお天気でしたが、花のように明るい笑顔の みどりさんに、お話を伺う事が出来ました。
(管理人/以後(K)) : みどりさん、こんにちは!今回は心のこもった沢山の絵手紙をありがとうございました。みどりさんのお母様を想う気持ちが伝わってきて、ぐっときました。
そして今日は、お母様にも御会い出来て嬉しいです!
(みどりさん/以後(M)) : こんにちは〜!!!どうぞ宜しくお願いします。一番最初に母に見てもらいたくて、連れてきました!
(K):みどりさんが絵手紙を始めたきっかけを教えてください。
(M):数年前 友人が送ってくれた絵手紙に感動したんです。こんなにも嬉しくて元気にしてくれる絵手紙というものに私自身が感動したんです。それで私も母や大切な人に元気に生きてもらいたくて描くようになりました。
(K):毎日お忙しいと思いますが、いつ描かれているんですか?
(M):だいたいは、仕事が終わった後、夜に・・・。それから、生きている花や元気な植物が目の前にある時。モチーフは生きていないとダメなんです。造花や置物からはパワーをもらえません。描ける時に絵にしておいて、手紙を出す時に相手の近況や様子を想って絵に言葉を添えています。
(K):今までにどのくらいの枚数描いたでしょう?
(M):軽く300枚は超えているかな〜。。。そのうちの半分以上は母に宛てています。
(K):(みどりさんのお母さんへ質問)みどりさんからの絵手紙は如何ですか?
(みどりさんのお母さん):そりゃ〜嬉しいですよ。ポストを開けるのが楽しみです。入っていると凄く嬉しい!もらった手紙は全部ファイルにしてある!!
(K):わー!それは素敵ですねー!!! みどりさんは、今回 今までプライベートに描いてこられた絵手紙を展示して下さったのですが、今後何か展開を考えていらっしゃるんですか?
(M):んー・・・。展開というか、これからも母の為に『生きる』をテーマに手紙を描きたいと思ってるんですが、それと、今、『絵手紙認定講師』という資格を持っていて、ある程度の事を人に教えることが出来るんだけど、この上に『絵手紙特別認定講師』という資格もあるんで、いつかこれも習得出来たらと思ってます。
(K):絵手紙に そうした認定講師制度というものがある、ということは初めて知りました。奥深い世界なんですね。
(M):そう、実は絵手紙は、認知症の人にも良いと言われているんです。認知症の症状に色彩の感覚が弱くなるという傾向がみられるんですが、絵を描いたり、色を塗ったりということを続けていると、改善の傾向がみられる と言われています。あと、文章を考えたり書いたりするのも良いみたい。
(K):ええ?!凄いですね。それでは、そうした認知症の方や、その予防として高齢の方に絵手紙をご指導されたい、ということですね。
(M):自分自身描くのが楽しいし、今後の自分のライフワークとして良いかな、と思っています。最近、仕事が忙しくなってしまって、前みたいに頻繁に絵手紙を母に送れてなかったから、まずは、この展覧会が終わったらまた描いて送ろうと思います。
(K):今日はお話を伺えて良かったです。これからも素敵な絵手紙を描いて下さい。それでは、せっかくなので、お母様とご一緒に写真を撮りましょう!!!ハイ!ちーず〜♪

長年、医療の現場に身を置いて病や苦しみを見てこられた みどりさんだからこそ、『生きる』というテーマに対する深い思い入れと眼差しを感じました。また、今回展示しているすべての作品は、実際に送られたもので、展示の為に特別お借りしてきたものです。そこにあるのは、人を想う気持ち。誰もが感じるあの感覚です。
どうぞ足を運んで じっくり感じて下さい。お待ちしています。
『今澤みどり・絵手紙展』
2013年4月6日(土)〜21日(日)
はやかわ創造空間COCOROTO(ココロト) 午前10時~午後5時まで
休館日:月曜日・火曜日 (祝日の場合は営業致します/水曜日が代休となります)
〒409-2713 山梨県南巨摩郡早川町保1525 TEL: 0556-45-2770
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